データブリックス、データとAIでビジネスのあらゆる分野に新体験をもたらす 「Databricks One」を発表

新製品は、経営層と現場の意思決定者にデータインテリジェンスの力を提供

データとAIの企業であるDatabricks（本社：米国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下「データブリックス」）は本日（米国時間6月11日）、「Databricks One」を発表しました。この新製品により、あらゆるビジネスユーザーが、データブリックスの「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」が提供するデータとAIの機能にシンプルかつ安全にアクセスできるようになり、新たな体験を提供します。これによりユーザーは、ユーザーニーズに合わせて設計されたコード不要の洗練された環境下で、「AI/BIダッシュボード」とのインタラクティブなやり取りや、「Deep Research」を基盤とする「AI/BI Genie」を通じてデータに関する自然言語での質問、関連ダッシュボードの迅速な検索、カスタム構築された「Databricks Apps」の利用ができるようになります。Databricks Oneを通じてデータブリックスは、データインテリジェンスを技術系ユーザーだけでなく企業全体へも広く展開するという、大きな進化を遂げました。Databricks Oneは本日から、プライベートプレビューが開始されます。

データブリックスは長年にわたり、エンジニアとデータサイエンティストによる高度な分析提供や、強固なデータパイプラインの構築、組織の根ざしたインサイト（洞察）の可能性を引き出すための支援を提供してきました。AI/BIダッシュボード、Genie、Databricks Appsを備えたデータブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームは、経営層から財務、マーケティング、営業といった技術的な専門知識を有していないビジネスユーザーにも多くの価値を提供しています。一方で、Databricksワークスペースの技術的な側面が、ハードルとなる場合もありました。Databricks Oneの肝は、非技術系ユーザーがシンプルで直感的なホーム画面から必要な情報にアクセスできるよう、完全に再設計されたインターフェースにあります。「最も急速に成長している地域はどこか？」「4月の売上急増の理由はなぜか？」「成長をさらに加速させるには？」といった目的・理由・方法を、データとの対話を通じて誰もが理解できるようになります。

データブリックスの共同設立者兼CEOであるアリ・ゴディシは、次のように述べています。 「データブリックスは、データとAIの民主化をミッションに掲げており、あらゆるスキルレベルの人がデータとAIを活用する機会を平等に得られるべきと考えています。当社はDatabricks Oneを通じて、技術者向けと同等の素晴らしい体験を、非技術系ユーザーにも提供したいと考えています。これは、企業・組織内の誰もがデータの真の価値を引き出し、イノベーションを促進できるようにするための第一歩です」

AI/BIを活用したシンプルで強力な分析
AI/BIダッシュボードの活用により担当チームは、コードを1行も書くことなく、見やすくレンダリングされ高速に可視化された予測や主要要因などの高度な分析を実行できます。この体験には、文脈に応じた深いインサイトを即時に提供する対話型アシスタントのAI/BI Genieが含まれています。ユーザーは、自然言語で質問を投げかけるだけで、データに裏付けられた正確かつ視覚的な回答を即時に得ることができます。データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームを基盤に構築されたGenieは、ビジネス固有のセマンティックスを理解し、近日中にDeep Researchに対応する予定です。これによりユーザーは、単に何が起こったかを調べるだけでなく、根本原因を特定し結果を要約することで、発生した理由や経緯を深く理解することができるようになります。

Databricks Appsでデータ分析を超えた機能性を提供
ユーザーはDatabricks Oneを通じて、Databricks Appsに安全にアクセスできます。Databricks Appsは企業に対して、特定の課題に対応するために作られたカスタムアプリ内で、分析、AI、トランザクション処理を組み込んだ複雑なワークフローをパッケージ化する、シンプルで多用途な方法を提供します。

データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームを基盤に構築
Databricks Oneは、データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームの実績のある基盤の上に構築されています。これによりユーザーは、以下のような重要なメリットを得ることができます。

• 統合ガバナンスとセキュリティ: Databricks Oneのガバナンスモデルは、「Unity Catalog」を基盤としています。管理者は、RLS/CLSなどの詳細なアクセス制御ポリシーを一元的に定義し、コンテンツをビジネスドメインごとに整理してアクティビティを監視することで、増加したユーザーに対して信頼性の高いアクセスを提供することが可能です。
• ID管理の簡素化: Databricks Oneの「Databricks IAMプラットフォーム」は、Entra ADやOktaなどのIDプロバイダーと直接統合されており、ライセンス数に制限がありません。そのため管理者は、企業内の任意のユーザーを簡単に追加でき、追加ライセンスの調達を行う必要がありません。
• 業界トップクラスのコスト効率、スケーラビリティ、パフォーマンス: Databricks Oneは、データブリックスの高速かつ効率的なサーバーレスコンピュートインフラを基盤としており、大企業にも対応できる規模でインタラクティブなパフォーマンスを、市場トップクラスの価格性能比で提供します。

お客様からの声
Wineshipping　ビジネスアプリケーション部門バイスプレジデント　Christina Mottolo氏：
「当社は、Databricks AI/BIを活用して、Wineshippingのあらゆるメンバーが活用できるダッシュボードのスイートを開発しました。Databricks Oneによりすべてのユーザーに、直感的でアクセスしやすい環境で、これらのダッシュボードを安全に提供できます」

HP Inc.　テクノロジー＆イノベーション データエンジニアリング＆インサイト部門 バイスプレジデント　Bruce Hillsberg氏：
「Genieは、HPが従業員を支援する方法を革新しています。直感的な自然言語インターフェースにより、ユーザーはコーディングを行わずに重要なデータに即座にアクセスでき、データ主導型のインサイトの利用を迅速かつ効率的に実現できます」

7-Eleven　データ、AI/ML、研究開発担当シニアディレクター　Shahmeer Mirza氏：
「これまで当社のビジネスチームは、いつもアナリストから販売データとインサイトを提供してもらってきました。現在では、Unity CatalogとGenieの活用により、チームがデータに直接アクセスできるようになりました」

Databricks Oneの提供について
Databricks Oneは本日、データブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームを利用中のお客様向けに、プライベートプレビューでの利用が可能となりました。今夏後半には、ベータ版としてすべてのお客様向けに提供を始める予定です。Databricks Oneは、すべてのお客様が追加料金なしで利用することができます。

データブリックスについて
データブリックスはデータとAIの会社です。Block、Comcast、Condé Nast、リヴィアン、シェル、そしてFortune 500の60%以上を含む世界中の10,000以上の組織が、データ、アナリティクスおよびAIを統合し民主化するデータブリックスのデータ・インテリジェンス・プラットフォームを利用しています。米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置き、世界中にオフィスを構えるデータブリックスは、レイクハウス、Apache Spark™、Delta Lake、MLflow、Unity Catalogのクリエイターによって創立されました。詳細については、ウェブサイト（日本語）をご確認ください。