SAP Databricksのご紹介

本日、私たちはSAPとの強力なパートナーシップを発表しました。このパートナーシップは、業界にとって大きな変革をもたらす可能性があると考えています。要するに、これは世界中の企業にとって最も重要なビジネスデータ（SAPデータ）と、市場で最も優れたデータプラットフォーム（Databricks）が統合されたものです。新たに提供する「SAP Databricks」は、SAP Business Data Cloudの一部として、Azure、AWS、GCP上で提供され、SAPによって販売されます。SAP Databricksは、AI、データウェアハウジング、データエンジニアリングの機能を提供し、すべてUnity Catalogで管理されます。

ここ数年、Databricksはその製品ポートフォリオを拡大し、データエンジニアリング、データウェアハウジング、ガバナンス、ビジネスインテリジェンス、AIなど、データとAIの幅広い分野をカバーするようになりました。これらの新しい発表を行うたびに、私たちは「SAPデータはどうなるのか？何か計画はありますか？」という質問をよくいただき、そのたびに多くの方が頷いているのを見てきました。これは、SAPデータがERP（統合基幹業務システム）や、調達を管理するAriba、HRを管理するSuccessFactors、出張管理を行うConcurなど、企業の重要なシステムを支えているためです。しかし、これらのデータをSAP以外の最新データプラットフォームで活用することは、これまで非常に難しいとされてきました。

だからこそ、このパートナーシップが顧客に与える影響は非常に大きいと私たちは考えています。SAP Databricksでは、データウェアハウジングから、そのデータを元に推論を行うAIの構築まで、すべての関連データセットが強化され、すぐに活用できる状態で提供されます。私たちはこれを「データインテリジェンス」と呼んでいます。つまり、一般的なインテリジェンスではなく、この重要なビジネスデータに基づいて意思決定や推論ができるインテリジェンスです。

このパートナーシップの最大の魅力は、企業が自社のSAPデータを他の企業データと簡単に統合できる点です。SAP Business Data Cloudは、顧客がコンテキスト豊かなSAPデータをSAP Databricksと、Delta Sharingを通じて、既存および新しいすべてのDatabricks環境で活用できるようサポートします。これにより、これらのデータセットを活用するチームの生産性が大きく向上すると期待しています。

Databricksでは、最近、150億ドルの大規模な資金調達を完了しました。そのうち2億5千万ドルを、SAP Databricksの導入や移行、さらにSAPデータの膨大なビジネス価値を引き出すために、顧客やSIパートナーの成功を支援する目的で活用する予定です。

「DatabricksとSAPとの連携により、販売、財務、サプライチェーン、製品などのさまざまなビジネス機能から、価値の高いAI駆動のインサイトを得ることができ、これらのインサイトをあらゆるチャネルを通じて大規模にターゲットオーディエンスに届けることができます」と、Adobe Technology Servicesのエンタープライズデータ＆アナリティクス（EDA）部門のバイスプレジデントであるBin Mu氏は述べています。

「私たちの目標は、デジタル時代の消費者にとって最も繋がりのあるビールメーカーになることです。そのために、消費者からサプライヤー、製品に至るまで、すべてのデータにおいて信頼できるセントラルソースを構築しました」と、Heinekenのデータプラットフォーム部門グローバル責任者であるJelle van Etten氏は語っています。 「SAPとDatabricksを活用することで、私たちはデータをより効果的に活用し、顧客をより深く理解することができ、マーケティングキャンペーンの最適化や、私たちが展開するすべての市場での業務効率の向上を実現することができます。」

この長期的なパートナーシップにとてもワクワクしており、SAP Databricksを活用して、すべてのビジネスデータの価値を引き出すのを楽しみにしています。

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